初めまして。月子と申します。

　出身は北海道、途中で沖縄に引っ越し、大学を出てから岩手に行き、紆余曲折あって去年高知に辿り着きました。
　なので高知出身というわけではないんです。
　安心していただけましたか？　それとも、少し残念だと思いましたかなんて。

　そう、北海道出身なんです。
　長い冬と曇天の続く僻地に生まれ育ったものですから、人生の大半を読書に費やしてきました。
　そんな風に生きてきたら歪んでしまうことも致し方ないのでしょう。
　初めて自分の嗜癖を自覚したのは、星座の本で海の怪物に生贄として捧げられたアンドロメダが、荒波の打ち付ける岩に鎖で拘束されている挿絵を見た瞬間であったことを、今でも鮮明に思い出せます。

　しかしインターネットもない僻地でしたから、わたしの欲しい情報は一切得ることができず、同級生を女子トイレに連れ込み強制女装をさせる程度の普通の生活をしておりました。

　大学生になってからは自由になる時間もお金も増え、お道具を揃えたりそういうバーに行ってみたり、と段々サドとしての経験を積んでいきました。

　そうして楽しく生きてきましたけれど、今までは野良サドだったんです。
　どこのお店にも所属せず、インターネットの片隅でひっそりとお相手を探し、実践の中で技術を研鑽するしかない野良のサド。

　良かった点といえば、自分で自分の嗜好を煮詰めて煮詰めて独自に発展したえすえむを得ることができた、というところでしょうか。
　よりガラパゴスに、より狭い世界で。そういうのって強固な精神的繋がりを得られる気がして好きなんです。

　でもガラパゴスに生きていたって好奇心は捨てられないんです。
　もっと技術が欲しい。もっと知識が欲しい。もっと経験を積んで、多様な種類のマゾを相手にしてみたい。好奇心や探求心は尽きないどころか増すばかりです。

　この話をすると地元の方には否定されますけれど、わたしが育った北海道に比べたら高知って凄く都会なんですよ。本当に。
　都会には交通があり、わたしが知らない人間がいて、やりたいことを叶える術があるんです。
　えすえむクラブとまではいかずとも、M性感に辿り着くことはできる。

　持て余した好奇心の先で行きついたのがFortunaでした。
　わたしがこの先どんな成長を遂げるのか。何ができるのか。わたしを少しでも気に入り、その身を捧げてくださるお兄さんと共に、今まで以上に進化していけたら、と思います。

　長くなりました。お読みくださってありがとうございます。
　お兄さんにお会いできる日を楽しみにしています。ご予約、お待ちしておりますね。それではまた。