こんばんは


まりんです


どこまで行くんだろ？
緊張するな…)


階段を降り少し離れた所まで廊下を歩いてきた


人気もあまりないようだ



男性社員は、隅のひとつの扉の前で止まった


｢こちらです。頑張って｣


ユリは、軽く微笑んで会釈を返した


ストッキングが破れていないかを確認、深呼吸してドアをノックする


｢失礼します！｣



ドアノブに手をかけた。


先ほどの男性社員の顔が奇妙な笑顔だったのは、気のせいだろうか？


ガチャ

その部屋は、会議室のような感じだった

しかし、何か変だ

緊張の中でも、ユリはそんな風に感じた


その部屋には、３人の面接官の男性が品定めするような顔で、待ち構えていた


左の男性は一番若そうだ、30歳前後だろうか


真ん中の男性は少し強面で一番偉そうだ


右の男性は小太りのハゲた、いかにも"中年のおじさん"、といった感じだ


机の横には黒い怪しいバックが置いてあった


｢そちらにかけて下さい。｣


左の若いのが、ゆりを促した


(一次面接なのに３人も!?
…大丈夫かな…)


ユリは、腰をおろした


｢では、面接を始めます。楽にしてくれていいんだよ。｣


そう言われ少し笑顔になった


志望動機やら、いくつかの質問に答えた


初めての面接にしては自分は上手く出来ている!
と、そう思ったのだが…


いよいよ、面接が始まった


果たして黒いバッグの中身とは


chao