いらないっていったのに
なんで
戻ってくるのさ
少し大学で勉強したくて
でも
バイト掛け持ちとか
器用にできなくて
(^^){..隙間時間に稼げたら..
当時
働いていた風俗店で
よしみ仮名
が
そんな理由で入店してきた
まあ服は
毛玉だらけの
しまむら
顔はすっぴん
髪の毛は一生懸命頑張った
だろうけど
ボサボサの黒髪
体型、太め
当時のお店の従業員さんや
女の子達は呆然
な ん で こ ん な 子 が ?
呆れた
一応高級店だぞ
面接した社長が酔った勢いにしても
貸し出し衣装も
体型があれ、で入らない
みんなが無視したが
(´ω`){ねーえ、よしみちゃんさーリップくらい塗ればー?
と
ある日事務所で
女の子が
よしみに話しかけた
(・ω・`){えーリップですか...
と
よしみがオドオドしてる姿が
なんだか
私は
過去の自分を見てるみたいで
イライラした
( ´_ゝ`){これあげる、つかいな!
と
投げつけるように
私はよしみに
リップを投げつけた
(^^){ありがとう..さりあ、さん?CHANEL!?いいの
( ´_ゝ`){もう話しかけないで
周りの女は
私を含め
よしみにたいして
ださい
話しかけんな
私たちはお客様に選ばれたい
みんな
努力して稼ぎにきてんだよ
あんたみたいな
だっさいのがいたら
お店の信用がさがってな
うちらの仕事も減るんだよ
みたいな
ほんっとそう思ってた
みんな必死で
スタイル維持してるの
なんでそんな
下の下でいて
なんでこの店に選ばれたんだ
別にいじめたりも何もないし
よしみにも
なんの感情もなかった
周りも
よしみに対してそんな感じ
別によしみが
爆撃的に売れることもなく
半年が過ぎた時
久しぶりによしみに
事務所で会った
(^^){さりあちゃん
何も変わらないよしみ
( ´_ゝ`){なに
(^^){わたし、東北から出てきて、初めて風俗店で働いて初めて友達ができたの
( ´_ゝ`){え
(^^){従業員さんも、女の子もお客様も優しくしてくれて、私、親に風俗店で働いてるっていまなら胸をはっていえる!
と笑顔で言われた
私は停止した
( ´_ゝ`){何言ってるの、風俗店だよ!?
ご両親が知ったら絶対だめだよ、よしみどうかしてるよ!誰かに騙されてないか
どうしたの
(^^){働いてみたら普通の会社みたいで
( ´_ゝ`){普通じゃないの、風俗店だよ!?
絶対だめ、ご両親がどんな思いされるか
よしみちゃん東北から関西にきたんでしょ
大学のためでしょ
(^^){でも..
あんなに
周りは冷たくしたのに
私たちが
と も だ ち ?
あんなに
止めたのに
よしみは親に
全てを話して
自爆して
東北に帰っていった
と、風の噂
風俗の噂できいた
風俗店なんか
風俗は
絶対
親に話してはいけないよ
なんであの子
そんな素直なの
時は過ぎて
私がお店を辞める時
ある日オーナーに
(`・ω・´){さりあちゃん!
と
声をかけられた
( ´_ゝ`){なあに
と
いうと
(^^){よしみって覚えてる?
と聞かれた
( ´_ゝ`){あー...
思い出すのに時間がかかった
( ´_ゝ`){親に風俗店で働いてるって話して自爆した子
というと
(^^){よしみが私の宝物だからって、いつかさりあちゃんに渡して
って言われたよ
と
胸にラッピングされた
リップを渡された
あの時、私が投げつけたリップだった
しかも新品
(^^){宝物だったって
そう言われた時、
自分がどんな顔をしたのか
今でも思い出せない
どうしても、
思い出せないでいる