これは、生ける屍と化した私が、人間に戻るための諸々の話である。


徒歩数十分の所にスーパー銭湯があると知り、私は人間の姿を取り戻すため足を運んだ。


外観はかなりキレイ。


中はなるほど地元の方に愛されている雰囲気だ。


受け付けを済ませて、女湯の暖簾をくぐる。


脱衣場はややレトロな雰囲気。


私は、服を脱ぎ、全裸になった。



いざ！！参る！！



ここまでは良かった。




何だろう？


私は不穏な気配を察知した。


「〇〇で場所取りしないで下さい！！」


「物で場所とりしないでください！！」


至る所に張り紙。






えっ？何これ？



怖いんだが！


怖いんだが！！



頭を巡らせる。


私は察した。


このスーパー銭湯の女湯を牛耳る長がいると！！


まぁいい。私は人間に戻るためにここに来たのだ。



かけ湯をしていたその瞬間！


背後から鋭い視線を感じた。


そう私はこの時間帯の長どもに遭遇してしまったのである！！


~つづく~


多分、どの時間帯にも別の長が居ると思われる。自社調べ。