冬はつとめて、、
毎朝、窓をまず寒い寒いと言いながら
開け放つ日々ですが
新鮮で気持ちの良い空気が入ってきて

正に

『冬はつとめて』

その中、熱いお湯に浸かりながら
本を読む時間を作りながら
目覚ましをかけるのが
もう何年も続いています

春樹先生作品で騎士団長やカフカなどを
(カフカの変身という作品やカポーティも好き)
読み耽り、春樹先生が短編など？と
放置していた二冊目が

『一人称単数』

一人称は単数だよ、、ね？と
思いながら文庫を買いました
湯船に浸かりながら1ページ拾いあげて
もうあかん！最初の1作品が面白くて
止まらなくて茹蛸になりそうでした
よくあります、本沼り、ゆでたこ

『ぼくらの人生にはときとして
「そういうこと」が持ち上がる。
説明もつかないし筋も通らない、
しかし心だけは深くかき乱されるような出来事が』

村上構文倒置法に陶酔されながら
地獄みたいな女性と大学生の僕の話から
読みすすめました。
読み終わり気がついたのは、一人称の僕の
名前について、全く知りたいと思わなかった事。
時として名前よりもパーソナリティや
ストーリーが大切な事もあったりして、ね

『しかし何はともあれ、それはあとに残った。
ほかの言葉や思いはみんな塵となって
消えてしまった。』

こちらの作品の終わりの『僕』の一言

こちらの作品もそう読んでも構わないという
春樹先生のメッセージみたいでした
でも、塵なる出来事も読み物も
人生ではほぼ無いのが私の現実
塵になったつもりが心の深海に眠っている
だけだったりして、、
たまに叩き起こされる『きっかけ』を
待っている
多幸感に浸ったり、猛烈に反省したり
寄り道を大いに楽しむ人生で有りたいです


皆様の夜、今が美しく見える夜であります様に⭐
穏やかで暖かな眠りを、、
sweet dreams,
nobara