父の書斎で見つけた一枚の写真
そこに写っていた奇妙な偶像には
無数の金属片と釘が刺さっていた。
そしてその釘は
父が失踪する前に
私に送ってきた物と同じ物に見えた。
骨董品を扱う商社に勤めている私は
さっそくその偶像について調べた。
写真の裏には父の字で
シリキ・ウトゥンドゥ
と書かれている。
その名前の意味も知りたかった。
昼過ぎ会社に警察の人が来た。
私はいくつか質問を受けた。
無理もない
この数ヶ月で
私に関わった三人の人が
居なくなったのだから。
父
会社の部長
得意先のムナカタさん
「何か思い当たる事ありませんか」
とその若い刑事は聞いてきた。
「ありません」
と答えた。
本当は思い当たる事はあった。
釘だ。
釘の呪い。
きっと笑われる
信じてもらえる訳がない。
「居なくなったムナカタさんの家から
こんな物が出て来たのですが。」
と刑事は
大切な婚約指輪でも取り出すように
ポケットから写真を出した。
「ぁぁっ」
と小さく声が出た。
写真には
ジャングルの中に建てられた
祭壇が写っていた。
台座の上に載っている偶像
それは正しく
シリキ・ウトゥンドゥ。
そこに写っていた奇妙な偶像には
無数の金属片と釘が刺さっていた。
そしてその釘は
父が失踪する前に
私に送ってきた物と同じ物に見えた。
骨董品を扱う商社に勤めている私は
さっそくその偶像について調べた。
写真の裏には父の字で
シリキ・ウトゥンドゥ
と書かれている。
その名前の意味も知りたかった。
昼過ぎ会社に警察の人が来た。
私はいくつか質問を受けた。
無理もない
この数ヶ月で
私に関わった三人の人が
居なくなったのだから。
父
会社の部長
得意先のムナカタさん
「何か思い当たる事ありませんか」
とその若い刑事は聞いてきた。
「ありません」
と答えた。
本当は思い当たる事はあった。
釘だ。
釘の呪い。
きっと笑われる
信じてもらえる訳がない。
「居なくなったムナカタさんの家から
こんな物が出て来たのですが。」
と刑事は
大切な婚約指輪でも取り出すように
ポケットから写真を出した。
「ぁぁっ」
と小さく声が出た。
写真には
ジャングルの中に建てられた
祭壇が写っていた。
台座の上に載っている偶像
それは正しく
シリキ・ウトゥンドゥ。