シリキ・ウトゥンドゥーは醜く
小さいただの木彫りに過ぎなかった。
更に災いを信じよ
という意味通りに
ムトゥンドゥー族に攻撃を仕掛ける者に
恐ろしい呪いで災厄を齎すという噂まである。
にもかかわらず
ハイタワー三世はこの偶像に心を奪われた。
彼は酋長に頼み
「この像を手に持たせてくれないか」
と頼んだ。
キジャンジは気乗りしない様子だったが
ハイタワー三世の強い願いに負けて
望みを叶えた。
偶像を持ったハイタワー三世は
記念写真まで撮ってもらった。
一度手にすると
ハイタワー三世の心に変化が起きた。
「この像が欲しい」
その思いはどんどん強くなった。
今回の探検に収獲はなかった。
成果のないまま帰るわけにはいかない。
なんとしても
このシリキ・ウトゥンドゥを
自分のコレクションに加えたい。
ハイタワー三世は
光り輝く高価なビーズとナイフを
キジャンジに見せ
しっかりと偶像を手にしたまま
「交換してくれないか」
と頼んだ。
酋長は笑みをたたえながらも断った。
こうなったら力任せで
偶像を奪い取るしかない。
ハイタワー三世はそう思った。
小さいただの木彫りに過ぎなかった。
更に災いを信じよ
という意味通りに
ムトゥンドゥー族に攻撃を仕掛ける者に
恐ろしい呪いで災厄を齎すという噂まである。
にもかかわらず
ハイタワー三世はこの偶像に心を奪われた。
彼は酋長に頼み
「この像を手に持たせてくれないか」
と頼んだ。
キジャンジは気乗りしない様子だったが
ハイタワー三世の強い願いに負けて
望みを叶えた。
偶像を持ったハイタワー三世は
記念写真まで撮ってもらった。
一度手にすると
ハイタワー三世の心に変化が起きた。
「この像が欲しい」
その思いはどんどん強くなった。
今回の探検に収獲はなかった。
成果のないまま帰るわけにはいかない。
なんとしても
このシリキ・ウトゥンドゥを
自分のコレクションに加えたい。
ハイタワー三世は
光り輝く高価なビーズとナイフを
キジャンジに見せ
しっかりと偶像を手にしたまま
「交換してくれないか」
と頼んだ。
酋長は笑みをたたえながらも断った。
こうなったら力任せで
偶像を奪い取るしかない。
ハイタワー三世はそう思った。