特別に感じられる。
最近そんなひとときを、日常の中で感じられたのは、
新米を炊く時でした。

やっとお店に並ぶようになったお米様。

これはお祝いしようと、土鍋を出してきてワクワクと新米祭り。

収穫祭(⁠＾⁠∇⁠＾⁠)⁠ﾉ⁠♪

なぜかしら、神聖な儀式のように、

お米を研ぐときの水の中で踊る粒たち、そのひんやりとした感触が指先を通じて伝わる瞬間… なんとも言えない、繊細で奥ゆかしい喜びが広がっていきます。

お水をたっぷり含んで、白く透明感を増していくお米たちを眺めていると、まるで秘められた何かが炊き上がる瞬間を待ち焦がれているような感覚に。

そして、炊飯器のスイッチを押した瞬間、じわじわと立ち上る蒸気がキッチンを包み込み、甘くて芳しい香りが広がっていく…その香りは、なんだか肌に触れるように、優しく私を包んでくれるんです。

そして、ふっくらと炊き上がった新米の輝き…ツヤツヤと光る粒ひとつひとつが、まるで宝石のよう。

ひとくち頬張ると、舌の上で転がる感触がまた格別で、ほのかな甘みがじんわりと広がっていく…。

新米を炊くその時間さえ、なんだか少し特別なひとときに感じてしまう、そんな秋のひとこまでした。