いつだったか
銀座の街を歩いていた時、
夏着物を着たご婦人が、
扇子を広げて目上にかざし、
眩しい日差しを遮っていました。
とても素敵な光景に、
思わず見惚れてしまいました。
扇子をそんなふうに
使うこともあるのかと。
幼少期は
夏になると、
毎年のように
浴衣を着て
大きな花火大会へ。
文庫に結んだ半幅帯の背中に、
団扇の長い枝を
差して行ったときの
弾んだ気持ちは忘れられません。
人混みの中で
小さな団扇を一所懸命にあおいでも、
あまり涼しくならないのです。
先日
初めてハンディファンなる
携帯型扇風機を借りて使ってみました。
なるほど！
多くの人形が持つだけありますね。
ハンディファンは、
まるで小さな妖精が
そばで扇いでくれているかのよう。
来週は、
さらに暑さが増すもようです。
皆さまもご自愛いただき、
健やかに夏をお過ごしください。
夏の幻想を、
心に留めながら。
大好きな藤のお花です
みなみ
