夜、星達が僕の部屋を照らし出す時
ただぼんやりと
月に話しかけるんだ
君に想いが届くように
君も反対側で僕に話しかけていることを期待して
それとも、僕は馬鹿なのかな?
一人座って月に話しかけるなんて
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ブルーノ・マーズの“Talking to the moon”、大好きな曲の一つです。
「月が綺麗ですね」
明治末期から大正初期にかけて活躍した、文豪・夏目漱石。
漱石が英語の先生だった時、“I love you”を「我、君を愛す」と訳した生徒に『ロマンチックに訳せ』と言ったとか『日本人はそのようなことは言わないから、抽象的に訳せ』と教えたなどの話が有名ですが、これは後世の者の創作で、事実漱石の著作や記録、漱石と近しかった人からそのような話を聞いたという記録や文献も存在しないそうです。
「死んでもいいわ」
ロシア文学の翻訳家・二葉亭四迷。ツルゲーネフの「片戀」(原題: Ася)という作品を翻訳した際に、作中に出てくる「ваша(yours = あなたのもの)」という言葉を「死んでも可いわ」と訳しました。この前後の文脈は、恋人同士の語らいの場面。
いつの時からか、愛の告白の時にこの創作の言葉と史実が組み合わさり、「月が綺麗ですね(I love you)」の快諾のお返事は、「死んでもいいわ(あなたのもの)」になったそうです。
前者はフィクションですが、でも私は「愛しています」を「月が綺麗ですね」と訳された方の感性が好きです。
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来週の土曜日は、満月。
その日の月は、アメリカ先住民の風習から名付けられた【ストロベリー・ムーン】という名前の満月だそうで、この月は恋を叶えてくれる月。
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余談ですが、先日久しぶりに『マディソン郡の橋』を観ました。
恋を扱った映画では一番好きで、心に残る作品です。
長い人生の中のわずか四日間しか触れることができなかった人…、記憶の中でしか声を聞くことができなくなった心に秘め続けた運命の人…。
思い出の中でしか会うことができなくなっても、心の支えだった人、生涯最後の一日まで思い出さない日はなかった、永遠の四日間。
人が心に想う大切なことは何にも誰にも止められない…。
魂が一つになった四日間…。
愛には色々な形がありますが、私はこの映画の主人公フランチェスカ(メリル・ストリープ)とロバート(クリント・イーストウッド)の二人の恋をとても尊く切なく美しく感じました。
![](https://img.dto.jp/diary/638/161/1007a174308945c3248170c1ade4ae0b.gif)
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〔Mangata(モーンガータ)〕は、スウェーデン語で、水面に映る道のように見える月明かりを意味する、素敵な言葉。
本日も最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
心安まる日曜日をお過ごしください。
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