柔らかな月光が降り注ぐ、
異世界の小さな隠れ家。




とっておきの特別に
包まれに来た
貴方と私…




源泉かけ流し癒し温泉の
湯気がゆらめき、
甘い花の香りが漂っている。




森の奥深く、
ここは癒しの異世界




疲れた魂だけが
辿り着ける場所。




甘い花の香りに浸かる肩に、
そっと温かな手が触れた。




「今日もお疲れ様。この時間が
疲れを吹き飛ぶくらい幸せ。」




低く、
優しい声が…
耳元をくすぐる。




振り向けば、
琥珀色の瞳を見つめていた。




異世界の月光を浴びたら、
全ての疲れが
嘘のように流れ落ちる。




静かに微笑みながら、
指を滑らせた。




「この世界では、何も考えなくていい。
ただ…感じるだけ」




湯の温もりと、
指先の優しい圧が…
じんわりと疲れをほどいていく。




ゆっくりと…
なぞるように
撫でられるたび、
心も緩んでいった。




「…気持ちいい」




ぽつりとこぼれた言葉に、
満足気に微笑んだ。




「もっと楽にして。ここは、君のための
癒しの異世界だから…」




まどろむような心地良さの中、
ただ…
身を委ねる。




遠くで、
風が葉を揺らす音がした。




静かな夜の帳の中、
心も体も、
ふわりとほぐれていく…





こんな癒しの異世界で
今夜も貴方様のご帰宅…
待ってますね🌹





そんな舞は
只今出勤致しました




櫻木舞