### 第1話「再会の夜」 (続き4)



彼女の手の動きが次第にリズムを増し、男の身体は彼女の手の中で緊張と快感の波に呑まれていく。彼は息を荒げ、かつての彼女との思い出が頭を過ぎりながらも、今目の前にいる彼女の冷静なプロの顔がそれを塗り替えていく。彼女の手の動きが最高潮に達した瞬間、男は思わず声を漏らし、体を反り返らせて彼女の手に全てを委ねた。

彼はしばらく放心状態で天井を見上げたまま、体の力が抜けるのを感じていた。彼女は何も言わずに彼の横で静かに片付けを始め、再びプロフェッショナルな態度に戻ったかのようだった。

その静寂を破るように、突然部屋の電話が鳴り響く。男は一瞬驚き、現実に引き戻された。彼女が素早く電話を取り上げ、数言のやりとりを終えると、彼に向かって微笑みを浮かべた。

「お店からのアウトコールみたい。そろそろ時間みたいね」と、彼女は淡々と告げた。

彼はまだ頭がぼんやりとしたまま、なんとか頷いた。彼女はすぐに立ち上がり、慌ただしくシャワーを浴びに浴室へと向かった。シャワーの音が響く中、男はベッドに横たわったまま、今の出来事が夢のように思えてならなかった。

しばらくすると、彼女がバスタオルを巻きながら急いで出てきた。「もう少し時間があったら良かったんだけど…また呼んでくれる？」と、最後に優しく問いかけたが、その声にはどこか仕事としての響きが感じられた。

「うん…また」と、男は呆然としたまま答えた。

彼女は素早く自分の荷物をまとめ、ドアの前で一瞬だけ彼の方を振り返ると、軽く微笑んでそのまま出て行った。

部屋に残された男は、まだ体の熱が冷めやらぬまま、空虚な気持ちで天井を見つめ続けた。全てがあまりにも急で、彼女が本当にここにいたのかさえ、現実感がなかった。湯気が少し残る部屋の中、彼の心には彼女との再会の余韻が、深く静かに残されていた。

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1話終わりです。
再会の夜どうだったでしょうか。

さっき官能小説見て指名くれた方
（愛読者の方）
がいらっしゃたのですが、

スゴイ嬉しかったです✨

ただ、ヘブンの会員さんじゃないからマイガール見れないんだって。

そうですよね〜。

公開するかな？

反応があるっていうのは本当に嬉しいことです。

よかったらオキニトークとかで教えてください。

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