分厚い雲が幾重にも垂れ込めた夜空
これじゃ月も星も無いわ
渡り廊下の壁から
恨めしげに天を仰ぎ見ていると
二軒隣の部屋から人が出てきた
上下白のスウェット
首にピンクのタオル
いかにもこれから走るぞって出で立ち
よく見れば女性
初めて会う？
しかも白髪の結構高齢者？
こんなに遅い時間から？
「こんばんは、お元気ですね！」
思わず声かけ
すると彼女も
「あら、こんばんは、昼間は暑いから、この時間からのクセがついね」
気付けば隣り合って立ち話
「私、もう90なの。でも何だか動きたくてね。小一時間ジョギングで汗かいてるのよ、毎日」
いや、見た目、とても90歳には見えない。まだまだ若いおばあちゃんって感じ
そこで思わず聞いちゃった
その元気の秘訣を
すると彼女
「とにかく何でも食べること。
好き嫌いは無いし、今でもお肉は毎日でも大丈夫よ。
あとは、くよくよしないこと。
何があっても、こうしてスカッとしちゃうのよ」
何だか目からウロコ
見習わなきゃ・・・
分かった！
あなたが元気な理由がっ！
モリモリ食べて
・・時々 わたしまで・・
何かあったら
アレでスカッと
・・時々わたしで・・
ねっ、わたしって・・意外と
・・大事でしょ！？(///∇///)