まいです

予定が無くなっちゃってしょぼしょぼりーんだったので、気持ちを誤魔化すために1日読書をしていました

ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ

映画にもなった作品で気になっていたのですが、山梨では一瞬しか上映しなかったので観に行けず。

原作訳は600頁もあって、途中で飽きちゃうかもと思いつつ読み始めたら、面白くてあっという間に読めちゃいました。

村の少年が殺され犯人を探すミステリーであり、村外れの湿地で一人きりで暮らす少女の成長譚でもあって、この少女の人生に胸を打たれました。
作者が動物学者なだけあって、湿地っていうなかなか目にしない環境が、ありありと想像できて、それが美しいだけじゃなくて残酷で、自然の強さを感じます。
次々と家族が去っていき、村の人達からは異端の目で見られ、大切な人にも裏切られ、そんな孤独の最中にいても自然は逃げずにただそこにいてくれる。大事なことはすべて自然から学んでいく。
彼女の強い心と学習能力がとにかくすごかったです。
私なんか家族もいて仲良くしてくれるお客様もいるのに、このままだと孤独死だ〜ってどうしようもなく孤独感に苛まれる時があるのですが、この本に書かれているのはそんなレベルじゃ全然無くて、まだまだ頑張れるって思えました。

ミステリーとしてもすごく面白くて、本当にこの人が犯人なのか、違うなら誰が？何故？と考えながら読むのも楽しかったです。
保安官同士のやり取りで時々ジョークがあったりするのもアメリカっぽいなーと思いました。
裁判になるともう逆転裁判さながらのやりとりを弁護士と検察官のがしていて、わくわくします。

帯にも書いてある通り、どんな本だと感じるかは千差万別だと思います。ミステリであり、成長譚であり、自然を描いた小説であり、差別を描いた本であり
私は孤独との戦いを描いた本だと感じました。

映画ではどう作られるのか気になるので、今度見てみようと思います

早口長文オタクなので思わず絵文字が無くなっちゃった

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いたら感想お聞きしたいです