NHKの教育番組『おはなしのくに』を御存知でしょうか。



わたくしが幼少の砌からある番組で、学校では道徳の授業の材料として取り上げられることも幾度ございました。





日本人にとって、又、多感な頃を生きる子供達にとって繊細な機微なようなものに触れる機会となり、またその様を語源化して豊かに伝えてくれる素晴らしい番組のひとつです。


この番組を通して触れ合った心根に寄り添うような様々な作品との出会いは、今でもわたくしにとって宝物のように自身の中心にあるものとなってございます。





大人になった今でも児童文学作品が好きで
子供の頃と変わらず味わい続けますのは
元を辿るとこのような番組がきっかけになってくれているのかもしれません。





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2月よりそちらの番組にて新作が始まっており、3名の俳優さんが一人芝居で何方にも馴染み深いであろう児童文学作品を紹介してくださっています。




初手は『ごんぎつね』から。

何の気無しに録画しておりましたものを昨晩の食事後に拝見し、懐かしさに感じ入っておりました所共に拝見していた子供が大号泣。





ハッピーエンドがセオリーとなり残酷な展開なものは『悪書』とされ書き換えれたり販売禁止となる世の中で、ストレートに対人関係の難しさ・不条理を伝えるこの作品は現代っ子には手厳しいものがあったのかもしれません。



自分に小さな幸運を運ぶ存在は憎んでいた相手・たった今殺してしまった狐だったと気づいた男が、最後に何を語るでも無くどのような反応をするでも無いまま『お前だったのか。』の一言で幕となるのも、その後の展開を匂わせるものがあり心苦しかったのでは無いかと存じます。


まだまだ小学生。この辺りの味わい深さの妙を理解出来る年齢でもなく。




きっと物語を味わった後のその心の動きから
自分の気持ちを言葉で伝える難しさや大切さを学ばせるのが目的であり、教科書にも採用されるような作品なのでしょうが、我が子はそこに至るまでの余裕がまだ無く:( ;´`;)笑



ただただ悲しい結末に心を痛めることとなってしまいました。本人にとってショッキングなお話にしかならず、まだ年齢的に早かったかな。



こういう時って、落ち着いた頃にポツリポツリと『あの時、こう思ったんだよ。』みたいなことを話し出したりするので、その時が来たらどのような心も受け止めてあげたいと存じます。





数ヶ月前に飼育していた小動物を亡くしたばかりでしたから、生き物が死ぬという展開自体が心苦しかったかもしれません。



思い至らず、母反省。



小さな心に、何が響いたやら。
申し訳のないことをしてしまいました。


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苦押し潰したような何とも言えぬ心持ちの夜を過ごしましたが、罪滅ぼしのつもりで本日は家の掃除とインテリアを春仕様に模様替えの作業に力を注ごうと張り切っております。



子供の心にも、春のような穏やかさが戻りますように。




皆様も佳き日をお過ごしくださいませ。
本日は空が晴れ晴れしく気持ちが良いですね！









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