昨日は処刑の日でございましたわね
バレンタイン司祭も苦笑いですの
企業の口車に乗り、大枚叩いて
好きな人が「チョコ」を好きかどうかより
「何かをプレゼントしよう」と
盲目的になる、哀れで健気な女性の姿を
どうか嫌わないでやって下さいまし
チョコを貰えなかっただなんて
企業の策略に乗って嘆く必要など
断じてございませんの
愛はつねに貴方の側にありましてよ
今もこうして私からのラブレターを
お読みになって下さるでしょう?
心からお慕いして一筆一筆に
気持ちを込めてますの
どうかお忘れにならないでね
かつての文豪も、口説き文句や
ラブレターでは真心を込めて
誠心誠意、全力で文をしたためており
どれも作品とはかけ離れた美しさを
放ってまして…私、
それを読むのが大好きで
私の名と同じ文ちゃん
芥川龍之介の妻の塚本文(当時17歳)に
贈った芥川(25歳)のラブレターには
「この頃ボクは文ちやんがお菓子なら
頭から食べてしまいたい位
可愛い気がします。嘘ぢやありません」
なんて甘い言葉が記してますの
北原白秋は不倫がバレた後も
あらゆる物を失いながら不倫相手の
魔性の女に惑わされ(スナックで働いて
男性の影をチラつかせる手練手管っぷり)
心身共にボロボロになりながら
書いたラブレターがありますのよ
「今度会ったらお前を殺すか、
一生忘れられないほどの快楽を
味わってもらうか、どちらかだからな」
なんてバイオレンスな文なのかしらね
でもやっぱり、個人的には
武田信玄のラブレター…というか
言い訳するお手紙が何回読んでも
笑っちゃうから好きですの
「七郎にはたびたび言い寄ったけれども、
腹痛だからと断られて何もありませんでした。
絶対嘘ではありません。
弥七郎に夜伽をさせたことはありません。
この前もさせてません。
昼も夜も伽をさせたことはありません。
昼も夜も伽をさせたことはありません。
今夜なんてとんでもありません。
あなたと仲良くしたくて
あなたと仲良くしたくて
色々手を尽くしているのに、
かえって疑われてしまい困っています。」
こんなの読んだら笑って許しちゃう!
胡散臭さがてんこ盛りすぎてw
武田信玄は策士ですのねえ
他にも谷崎潤一郎や斎藤茂吉、
太宰治なんて最高に面白いラブレターで
言いたくてたまらないけど
長文が過ぎちゃうからまた今度ですの
いつか一緒に楽しみましょうね
ごきげんよう
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