私って、きっとアイドルかお姫様か、はたまたは宗教団体の教祖なのよ。
だって、私、毎日椅子に座って外を眺めたり、ぼんやり空想に耽ったり、眠くなったら寝て、自由に生きてるけど、身の回りのことは全部信者たちがやってくれてるのね。
食事も時間になると信者が運んでくる。
私の身の周りの掃除も信者がやってるわ。
私は見ているだけ。
学校にも行ったことがなければ、働いたこともないの。
この世は働かないと生きていけないみたいだけど、私は物心ついたころから、ずっと家にいるわ。
信者たちが働いてお金を運んでくる。
フカフカのベッドは定期的に信者が綺麗にしてくれてる。
ふぁ〜、今日もよく寝た!
あら?信者はまだ寝ているわ。お腹が空いたの、私。
早く食事を持って来なさいよ。
信者が起きて来たわ。
信者は毎朝私のところに来て、朝のあいさつをした後、私を可愛い、可愛いと褒めるの。
信者が近付いてきた。
「おはよう、今日も可愛いね。可愛い、可愛い」
もちろんよ。
さぁ早く食事の準備に取り掛かりなさい。
「ニャー」
と私は信者に命令した。
さぁ、今日も私のための一日が始まるのよ。
7月の出勤予定
7/21(日)10:00〜20:00