誰も、この私を魂までは犯せやしない。
また私も、誰かの魂までは捕まえておくことなど出来ない。決して。
本当は、人間は誰でも
いつでも、何にも捕まることはない。
魂は自由。
なのに、みんなこの世に生まれ落ちた瞬間から あえて忘れている。
「私のもの、俺のもの」
そんなのは魂には関係がない。
本当に本当は誰しも、誰のものでもない。婚姻関係も、ただの恋愛も親子関係ですらも。
自分自身ですら、ただのレンタルボディー。借り物のカラダと心でしかないわ。
究極、宇宙の一部。ただそれだけ。
空(くう)
そんな話ができる関係ならば
初めて天にも昇る快感が得られる。
男も女も、自己憐憫なんて一切不要。
心配されたがり、
「俺ってかわいそう」
と思って欲しい振る舞いをするような男には一切、わたしの心は濡れないし
私もそんなダサい
「かわいそうな私」
な悲劇のヒロイン役は生ゴミと一緒に棄てた。
さようなら。
男なら、日本男児なら、どんなときにも意地を見せろ。その魂と命の輝きで濡らして魅せろ!
そう思う。
わからないのなら、それでOK。
わかりたくない、それもOK。
タブーは、ない。
まだ悲劇のヒーローをやめられないなら、それなりの対応で。
けれども私はどんな男性にも愛おしさを感じているの。
ねえ。せっかくの素敵な男性の性を授かったのだから
野暮に悲劇のヒーローを演じるのを辞めて
粋に、この世を遊びましょう。
さ、見せつけて、男の本当の強さと賢さを。
ゆうり