鄙びた食堂の2階で、俄に活気づいた港の光景を眺めていた。ラジオからは感度の悪い雑音だらけの音で古いジャズが流れていた。オスカー・ピターソンだろうか、誰かがピアノを弾いている「ムーン・リバー」。甘い男性のボーカルの歌声が流れてくる。
「ティファニーで朝食を」のテーマソング。妖精みたいな女の子オードリーがすごくチャーミングだった。
中学生の頃教室の片隅で、友達と交わした夢がふと頭をよぎる。
風になびくドレスをまとい、エレガントに世界を歩く。
そんな少女の夢を抱きしめながら、時間は静かに流れていった。あんな風に時に苦難があっても、軽やかに生きてみたいと思った。

港を見下ろしながら、あの頃の自分と向き合う。
​​​​映画の中のオードリーが見せた、優雅で自由な生き方への憧れを、再び胸に呼び覚まして。

私はゆっくりとコーヒーカップを手に取る。その温もりは、過ぎ去った日々の記憶とともに、今の私を温かく包みこんだ。


洋画、邦画ともに映画はよく見るのですが、お兄様はどうですか??
オススメの映画はあったら教えてください✨
本日14時から21時までお誘いお待ちしてます🥰