ここのところ目まぐるしく忙しいのだけれど、おかげで一つ一つの小さな悩みをじっと見つめずに済んでいます。
悩みがないわけではなく、次々に新しい悩みや不安が泡のように浮かんでは消えていくので、それぞれをためつすがめつする余裕がない。
余裕がない時に人と関わると”自分は本当はコミュニケーションが下手くそ”と考えます。
凹んで暗くなっているのではなく、ただしみじみと”下手くそであることだなあ”と思う。
あるいは”あの時もっと愛想良くすればよかったな”と一人反省したり。
でも、失敗のない人生というのはそれはそれで寂しい。
だから、失敗するのを承知で勇気を出す。
SNSのせいなのか分からないけれど、失敗が可視化されやすい世の中。
不用意な発言は炎上しますね。
誰もが正義という名の棍棒を手に持って、それを自由に振るえるようになりました。
正しさ、クリーンさが求められ、うまく立ち振る舞える人が善。
それ自体、さほど悪いことだとは思いません。
ただ正しくクリーンに見える人物にも、必ずうまく立ち振る舞えないシーンがあることは忘れちゃダメだよな、とも思う。
優しいあの人にも意地悪な気持ちはある、綺麗な写真の外側はゴミだらけかもしれない。
誰にでも外に見せられる部分と、内に秘めておきたい部分がある。
理想化されたコミュニケーションや生活の在り方が、まるで現実にそのまま存在するかのように誤解されがちな世の中。
だから、自分のやぶれかぶれのコミュニケーションや忙しく目まぐるしい生活も、決して悪くないはずだと信じて生活しています。
トライ、トライ、トライ。
エラー、猫を撫でて1回やすみ、またトライ。
画面の中にあるものは都合よく切り取られているだけで、本当は存在しない。
幻影を追い求めるくらいなら、現実で勇気を出して恥をかくほうがよっぽど充実した人生を過ごせると信じて。
