こんばんは、しおりです。
静かなお正月の終わり…。
今日の出来事をエッセイ風にかいてみました。
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姉が病に倒れた関係で怒涛の忙しさとなった正月。
今日は帰宅しようやく一息つけた日となった。
今日は帰宅しようやく一息つけた日となった。
商店街に寄り、和菓子屋の店先で出来たてのお餅を買う。
この後来る予定の友人に何か食べたいかと聞いたところ「お餅と味噌汁」という奇妙なリクエストを貰ったのだ。
お雑煮ではなくお餅と味噌汁。
彼女の実家では当たり前のメニューなのだろうか。
できたてのお餅はほんのりとあたたかく、押すと弾力がありもちもちとやわらかく、包みの内側はうっすらと曇っている。
小さな曇り空の正体は餅同士がくっつかないようにまぶしてある餅とり粉だろう。
空は晴れていて気温は低い。
手のひらの中は曇っていてあたたかい。
そんなちぐはくさに幸せを感じる。
家に人が来ると、お茶を入れてあげようとか味噌汁には酒粕を入れて柚皮も削ろうとかやはり自分の中で一人増えたなりの豊かさが生まれ、普段生活しているときとはかなり違う経験をする。
当たり前だけれど来客はありがたいことだと思う。
当たり前だけれど来客はありがたいことだと思う。
味噌汁は友人の口に合ったようでおかわりを何度もしてくれた。
私と同じく現代短歌が好きな彼女から最近好きな歌を教えてもらった。
「縦書きの国に生まれて雨降りは物語だと存じています」飯田和馬
次の雨の日に思い出す歌だなと思う。
大河ドラマが楽しみだ平安時代は最高だという話をひとしきりして友人は帰った。
しんとした家で台所に行く。
残りの餅は既に固くなってしまった。
ふと寂しさを感じたが猫が擦り寄ってきてくれてほっとする。
「一緒にお餅を食べられたらいいのに」と話しかけながらキャットフードを皿に盛った。