以前勤めていた職場の同僚たちと、忘年会に参加した時のことです。
若かりし頃の私はお酒の飲み方をまだまだ知らず、お酒を飲みながら同僚たちと楽しく談笑していました。
二次会ではカラオケへ行き、焼酎に手を出しました。テンションが最高潮に上がりカラオケも楽しんだ後、近くに住む同僚とタクシーに乗って帰宅。
その頃には泥酔し、なんとか住所を伝えられる状態でした。家の前にタクシーが止まりましたが、家の前で嘔吐。同僚に抱えられながらなんとか家の中に入り、同僚はタクシーへ乗り込み帰宅しました。
残された私は、ふとある違和感を覚えます。家の匂いがいつもと違う。いつもと玄関が違う。
おかしいな……と頭の中でフワフワ考えている時、奥から「大丈夫…?」と恐る恐る声をかけられました。
実は、私の自宅は住所が同じ一軒家が並んでおり、上がり込んだ家は自宅の2軒隣のご近所さんの家でした。
泥酔した私は「ここは私の家じゃない」と朦朧としながらなんとか自宅へ戻り、翌朝 母親に付き添われながらご近所さんへ菓子折を持って謝罪に行きました。
ご近所さんは「また遊びにおいで」と快く許してくれましたが、これを機に私は焼酎には二度と手を出さないと決めました。