こんばんは。お疲れ様です。
お月見は過ぎてしまいましたが、
お月様のトピックを1つ…。
先日、愛媛大学の研究チームが、月のマントルに、どのくらいの量の「柘榴石(ざくろいし)・以下ガーネットに略」が含まれているかを調査したところ、月の深部では最大で重量の1/3がガーネットで構成されると推定できるという結果が得られたというトピックを見つけました。
月の内部構造を知ることには、様々な意義があります。とは言っても、月にはこんなに沢山の鉱物資源があるので、沢山産出できますよというものではありません。
月の内部構造を知るには、月の地震(月震)を計定することで知ることができます。それは、地震波のスピードはそれが通る物質の組成・温度・密度などで変化するためです。それに加え、月の内部の物質を再現した試料を通る音速(地震波の速度に相当)を測定することができれば、逆算して月の内部構造や組成を知ることができます(簡単に言うと、Aっていう成分が多いときは〇〇位の速度になるからという感じです)。
そうは分かっていても、これまでは、月のマントルを再現した実験と地震波で推定された内部構造には食い違いが発生して、はっきりしていませんでした。
そこで、愛媛大学の研究チームはこの問題を解決すべく、「ORANGE−2000」という装置と
「Sping-8」という施設を用いて研究を行いました。
その結果、ガーネットが重量の1/3とかなり多く含む想定の試料で測定された音速は、月の地下40〜1260kmの深さで測定された地震波の速度と一致することが分かり、これより少ないガーネットの試料では一致しないことが分かりました。
月は約44億年前に地球で起きた「ジャイアントインパクト」によって形成されたと考えられています。今回の結果から、月が誕生したときの形成過程などを推定することができます。
ちょっと気になったので、綴ってみました。
ところでガーネットは1月の誕生石で、宝石言葉は「変わらぬ愛」ですね(笑)
「変わらぬ愛」が欲しい高倉であります…
そういえば、明日、明後日(9/28・9/29)
11:00〜18:00まで出勤します。
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
それではまた… 高倉 洋子