バルザックから
三島由紀夫、谷崎潤一郎。
名だたる文豪たちの
最愛の一冊に選ばれた作品
『パルムの僧院』
上巻は特に、中断、中断。
また中断…の繰り返しで
気がつけば約二ヶ月もの
時が過ぎてしまいましたが😅
昨夜やっっっと読了いたしました✨
前半のワーテルローの戦いの描写は
臨場感はあるものの、
私には少し冗長気味だったかな…
しかしながら、
物語後半に差し掛かってからは
諸方な人物を巻き込んでの
宮廷での権力争いや
政治の裏での様々な駆け引きが
圧巻であり。
最後は一気に収束してしまいますが、
読後は充実した満足感に包まれました。
主人公ファブリスは、
常に〝幸福〟を追求していました。
本能の赴くまま、
誰かを愛して行動する。
理論よりもまず感情で動く彼らは、
ある意味で非常に人間らしく…。
これだけ熱く生きられたら、
困難こそ多いものの
幸せな人生なのだろうなと思いました。
余談ですが、添付しているお写真は
『パルムの僧院』に由来する薔薇
〝シャルトルーズ・ドゥ・パルム〟
こちらの薔薇がきっかけで
本書を手に取りました✨
深みあるダマスク・モダンの芳醇に包まれて
鮮やかな大輪がとても印象に残る花姿です