【砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない】
転校生の海野藻屑は有名な芸能人の娘。そして自分を"人魚"だと言う不可思議な少女。彼女と、彼女に付きまとわれる少女・山田なぎさの物語


まずね。タイトルが秀逸。
もうコレしか無いよねってくらいピッタリの作品！読み終わった後にタイトルに打ちのめされるよ( ；∀；)

「自分は子供で何の力持たない無力な存在」
なのに
「大人はそんな自分を救ってくれないしあてにならない」
って思ったこと、ありません？

私はあります
（いわゆる反抗期）

でもある時思い知るんですよね

世界は自分が思ってるより広くて
現実の壁は高くて分厚くて
どれだけ歳を重ねても人は悩むし挫けるって

だからこそ
生き抜いていく為には現実的な力、所謂お金や権力みたいなものが必要で
皆足掻いて藻掻いて、時折やり切れなさに苦しんだりしながら
明日を迎える

そんなことをライトに読みやすく、でも力強く描いている作品。

読後感は内容に反して不思議と爽やか（笑）

オススメの一冊です