髪絡みで苦い記憶を思い出しました。
(思い出したくなかった)
中学2年の時に知り合いの
おばあちゃんが


「私、美容師の免許持ってるのよ〜
髪切ってあげようか？？」


とご好意で申し出てくださって、
ちゃんとどのくらい長さを切って
欲しいか言わなかった私が
悪いのですが、胸の下まで長さが
あった私の髪をおもむろに
耳のすぐ下で、



ジャキン


と小気味の良いハサミの音を
立てながら私が大切に伸ばして
いた髪を切り落としたことを
未だに鮮明に覚えております


一瞬何が起こったか
分からなかったです。

ん？？
すごく耳の近くでハサミの歯の
音が聞こえたけど、
まさかまさかまさかまさか

鏡を見た時はもう時すでに遅し。


胸の下まであった髪が
一瞬でおかっぱの長さまで
切り取られたあの精神的ショックは
なんとも形容しがたい


泣きださなかった中2の私
偉いぞー。
なんなら青い顔しながら
微笑んでいたし。


ちょうど日本舞踊の発表会目前
の出来事だったこともあり、
目の前がクラクラと歪んだことも
覚えております







ふみの