ここに2つのお手紙があります。
どちらも女性が書いたものです。


記述されたまま書き起こしてるので
誤字脱字もそのままとなっております。


【手紙①】
ちょうえき13年…ーっ！？
なが！！！
ながーい！！！
ながながながーい！！！！
ながびよーん。
ちょっぴり涙を流してみたけど、私の涙甘いの.


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【手紙②】
なんて幸せな日だろう。
今日は六曜の先勝である。
イノウエさんからお手紙が届いた。
大きな封筒で。速達で。
上質な便箋で。手書きで。
イノウエさんは、やはり凄い人だった。
進化してた。もはや文豪の域。
言葉選びが、リズムが、超絶技巧なのである。
これ、ラブレターとして送られたら
100%恋に落ちる。
「運命の数奇な転回というものを」
「神様もいたずら好きだなぁなどと考えたりも」
「ブレーキを踏む自分が確かにおりますが」
あぁ、なんて素敵♡ 感動で涙出た。
もう30回読んだ。
100回読んだらお返事書こうと思う。
イノウエさん、絶対出世する。間違いない。
いたずら好きの神様。
イノウエさんに繋げてくれてありがとう。

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手紙①は最近逮捕され
懲役9年、罰金800万円の判決を受けた
「頂き女子りりちゃん」こと「渡辺真衣」被告が
獄中で書いた手紙です。
この手紙を書いた時は
懲役13年と言われてた時期ですね。


渡辺被告は男性に恋愛感情を抱かせ
3名の男性から合計約1億5000万円を
騙し取った罪に問われました。


手紙②は「木嶋佳苗」という死刑囚が
獄中で書いた手紙となります。
私は個人的に木嶋死刑囚の
ブランディングに感心しています。


木嶋佳苗は婚活してると言って
男性と性的な関係をもって金銭を受取り
「用済み」となった男性を
少なくとも3人(6人とも言われている)
自○に見せかけて56しています。


真の「頂き女子」となると
お金だけじゃなくて命まで頂く。


木嶋死刑囚は写真見た事ある人も多いと思うけど
決して爆美女という容姿ではない。
でも自分を「高嶺の花」「イイ女」に見せる
技術と話術、仕草にかけては天才的。


ちなみに手紙②に登場するイノウエさんとは
週刊新潮の記者で木嶋佳苗の
取材を重ねるにつれ彼女に魅了され
獄中結婚をした男性です。


それだけでもすごいのに
紹介した手紙の文章からも
・品性のありそうな言葉遣い
・男を立てる(褒める)
・私は大切にされているアピール
・自分の感情を大袈裟に表現
・相手が使っていた単語を使う(今回は神様)
・(あと木嶋はん、字がめっちゃ綺麗)
風俗嬢顔負けのお礼日記なんですよね。


彼女が執筆した小説「礼賛」も読んだけど
編集が多少いじってるとは思うけど
表現力と語彙力がとにかく豊富。
検索したら40ページぐらい無料で読めるので
よかったら読んでほしい。
木嶋死刑囚、あなたも文豪の域。


ただ事件についてはほぼ触れてなくて
内容的には自身の生い立ちと
私のアソコはすごいのよ＋モテるのよ
って感じの自画自賛な感じ。
「礼賛」ではないな。
電子書籍を買って読んだんですけど
1760円払って自慢話読まされた感www


本人は自分を魅力的に見せるために
高い家賃のマンションに住んだり
ベンツを乗り回したりなどして
「育ちの良いお嬢様」
「高くつきそうな女」
に見せる事を徹底していたそうです。


これは木嶋死刑囚に
「私の父は東大教授で母はピアノ講師なの♡」
って言われても騙されてしまう。


少なくとも私が男なら
この人は箱入り娘なんだなぁ。
そんなお嬢様に恥をかかせてはいけない。
自分もこの人に相応しくならねばと思って
毒牙にかかっていたと思う。


りりちゃんは複数の男性を騙した罪よりも
その詐欺方法をマニュアル化して
「頂き女子」を量産してしまった罪がでかそう。