ニュースほど、偏りがあるものはなくて、いかにグレイな世界であるかが、何かと競うようにして、インパクトを与えたがるだけで、自分の言動も世界も好転する気はしなくて、見なくても何も困らないから見ないのだけど、数字を見れば、冷静になれる。
去年の死亡者数は前年比も戦時中を超えて、157万人。毎日4300人が亡くなっている計算。こんな超過死亡も見たことない。身近で誰かが、もしかしたら、私と関わったことのある人のうち、大変な状況か、最大の悲劇か、起こっている可能性は否めない。毎月のように会ってくれていた人も含まれているかも。
そんなことを日々想うと、この今に集中して、精一杯生きて、心の鎮痛剤でもビタミン剤でも与えられるだけ与えて、たくさんの笑顔をみることでしか報われない気がして。１年を最期の年であるかのように、後悔することのないように、毎年生き抜くことにしている。