皆様はワインがキリストの血と言う説はご存知でしょうか?
でわ
《マリア》が二人いた事は御存知ですか? 一人はイエス・キリストの子を身籠った《聖母マリア》
そして
もうひとり《マグダラのマリア》
別名《罪深き女》
イエス・キリストの前で悔俊した
《罪深き女》
キリストから罰を受け転じ《娼婦の聖人》として生まれ変わったといわれている
そして《キリスト》の復活を眼前した女
嘗ては香油を傍らに抱いていたのにいつからか香油はドクロへ
復活と言う【生】と【死】を意味するドクロ
《マグダリのマリア》に罪を乞い悔い改める女性達
何故こんな話をしたか?
何故って
ーーー
紅が好き燃えるような真っ赤な紅 ずっとずっと好きだ 今も昔もこれからも ずっとずっと好きだろう
だから
「先生の事ずっと好きだったんです」
震えながら俯き涙目で私に伝える彼
でも其処には越えられない《人》として《教育者》としての【壁】がある
切に訴える彼そう私のクラスの教え子だ
《理解》はしているが
頭で動く
そうすれば良かったそれも解っている
所詮、《人間》なんて《生物》だ
その日から私は人の道を外した
それが《神》に対する冒涜であっても
「悔い改めたら許される?」
なんだそれ?
私達は隠れて部室で部屋で教室で
彼と体を交わした 幸せだった
しかし《幸せ》は音を立てて崩れさる
放課後の保健室
彼が保険医であり私の親友と体を交わしていた
私の中の全てが消えた
何事も無かったように彼は言う
「早く先生に会いたくて放課後が待ち遠しかったんだ」
まっすぐに白い瞳で頬を赤らめ
ニコニコ笑いながら
「先生ぇ?どうしたの?顔色わるいよぉ?」
首をかしげ不安そうに私を見る
計算された角度に仕草その全てが愛しかった
震える顔無邪気な仕草
『何もないのよ、少し具合が悪くて保健室に行こうか?』
「大丈夫?先生?!すぐに僕が連れていってあげる!!」
何も無かったように瞳を顔崩さず私を心配する素振り
鬼だ 鬼が要る鬼が
ニコニコ笑う鬼だ
無邪気を振る舞い人を傷付ける
無邪気は両刃の剣
笑顔の仮面をつけてる鬼だ
保健室に着きベットに私を横にする彼
薬品の匂いが部屋中シーツにも染み込んでいる
此処で私の二つの【宝】は私の全てを壊した
私の中にも【鬼】が要る
『ねえ何だか熱くなってきちゃった』
彼の手を取り頭を撫でながら彼の唇をしぞる
《マリア》が二人いた事は御存知ですか? 一人はイエス・キリストの子を身籠った《聖母マリア》
もうひとり《マグダラのマリア》
《罪深き女》
キリストから罰を受け転じ《娼婦の聖人》として生まれ変わったといわれている
紅が好き燃えるような真っ赤な紅 ずっとずっと好きだ 今も昔もこれからも ずっとずっと好きだろう
そうすれば良かったそれも解っている
此処で私の二つの【宝】は私の全てを壊した
柔らかい柔らかい唇
『いつもより変わった事がしたいな』
彼の腕を羽交い締めにし唇に舌を這わせていとおしいかったその顔に優しく指を這わせながら彼の頬を噛み破る
「ぎゃっ!痛い先生先生どうしたの?!」
返り血を浴びながらも生暖かいその血が私に歯車をかける
『私に何か隠してない?』
『先生に無いよ何もないよ』
純粋な顔をした嘘つき
「そうなんだ良かった最後に貴方の口からきけて」
こうなっても消えない彼への気持ち
私の中の鬼が問い掛ける
『いいのかい?コイツは続けるよ?オマエも単なる時間潰しだよ?』
解ってるだから私は結論を出したの。
ニッコリ笑って彼に囁く
『たいした玉ねでも手遅れ残念だわ私は貴方が要れば何を捨ててもよかったのに貴方は欲しいものが多すぎた。』
『でも今でも私は貴方が大好きよ誰かに取られる裏切られる位なら私が貴方を最後までみてあげる安心してね』
「違う!ごめんなさい!ごめんなさい!先生許して」
彼の懺悔は私の耳には届かない
【人】の道を外し【神】すらを冒涜した
「悔い改めればすくわれる?」
嘘つきは死ぬまで嘘つき
私は【悔い改めなんてしない】
そん希望(モノ)貴方との出逢いでとっくに棄てた
「ごめんなさいごめんなさい」
愛おしい唇から?それとも華奢で繊細な指?
真っ白で汚れを知らない眼球かしら?
だんだんか細くなっていく彼の声
切り刻んだ傷口から血がにじみでる
真っ白な彼のシャツが紅に染まるシーツも私の顔にも彼の紅が染み付いてくる
潰された指は動きもしない
私を最後まで見れるよう眼球は最後の最後に
首を締められ泡を吹き他の女を抱き締めた胸板は切り刻んで血がとまらない
唇わ縫い付けた愛しい彼唇から出る血に舌を這わす
真っ赤な紅血のような紅大切な彼の紅燃えるような真っ赤な紅
私はもっと紅が好きになった
『悔い改めればすくわれる』
私は悔い改めなんてしない
だって幸せだもの
真っ赤に染まった彼のシャツを羽織り
幸福感で包まれる
最後の【契り】だから私は貴方の真っ赤なシャツを来て動かなくなった真っ赤な彼の骸を抱いて永遠の幸せを手に入れた
私と貴方はズッとズッと一緒
血だらけの保健室でたから高ら笑いがとまらない
真っ白な彼のシャツが紅に染まるシーツも私の顔にも彼の紅が染み付いてくる
唇わ縫い付けた愛しい彼唇から出る血に舌を這わす
真っ赤に染まった彼のシャツを羽織り
幸福感で包まれる