グッタリした生徒を横目に身支度を整える
「ほら早く教室に戻らないとみんな心配しちゃうわ」
白衣を羽織り、放心している生徒に言い聞かせる。
「 今日の事ご両親やお友達には秘密よ?ね? 」
やっと焦点の合った目で私に尋ねる彼
『先生いつもいつもこんな事をしているの?』
診察と名打ちの思春期男子への性指導
「ん?先生の事が気になるの?」
『いやあのその』
「うふふ私の今の行動?何?どうしてこうなったか?って?
むかーし昔にね
あら!
こんな時間!早く教室に戻りなさい、」
『先生!また来てもいい?
その時にお話の続き聞かせて欲しいな』
次の欲望をチラつかせながら
をしりたがり
顔色を伺いながら私の顔を覗き込む彼。
「お話だけ?診察はいいの?いいわよ
それより今日は
早く教室に戻りなさい」
『あハイ!』
一礼し、高揚した顔をしながら教室を後にする彼
机の書類に目を通し、ペンを回しながら彼の一言を思い出す。
いつから?
曲がりくねりねじり曲がった私の
苦い青い思い出が久々に頭をよぎる
懐かしいな
「 秘密の共用か」
ーーーー
時間の針が逆回る
そうへの目覚め ?
ーーーー
保健室で横になっている私。
別に体調が悪いなんて事は無い。
保険医の休暇
丁度良い。
体調不良を口実に保健室に横になる私。
セーラー服が煩わしい
ぼんやりと、
横になりながらウトウトしていると、
『 ちひろちゃん大丈夫? 』
保健室のドアが開く
「 あら、タカシ君どうしたの?」
『具合が悪いって言ってたから少し心配になって』
生徒会の副委員長を務める彼。
真面目な性格に大人しく誰にでも分けへだね無く優しい人柄。
同じ生徒会の私を気にかけてきてくれたんだろう。
『保健の先生居ないんだってね大丈夫?』
何の疑いも無く心の底から心配している彼。
何これ何だか変な意地悪な気持ちになってきた
「うぅーん少し熱っぽくてはぁ」
わざとらしく、体調不良の振りをする
『え!薬とかどうしよう』
慌てながら処置を考えるタカシ君
「熱いあ体が凄く熱いわ」
「タカシ君?汗拭いてくれる?」
『えっ!?』
慌てふためくタカシ君。
「 私の看病お願いできないの? 」
優しさに漬け込み彼の顔を覗き込む。
『えその』
思春期を迎え丸みを帯びてきた、女子の体
子供から大人へ
「ねぇタカシくん」
スカーフを外し
前ボタンを外す
タオルを片手に彼の手にタオルを渡す
震える彼の手
緊張が伝わる
彼の手を握り
「 コッチよねぇ?熱いでしょ?」
と、胸元へ
ゴクリと空息を飲む音が聞こえる
「 ほら此処も」
ブラを外し彼の手を胸元に導く
背中に当たる熱い熱い
タカシ君の陰部
「 あれ?タカシ君どうしたの?」
わざとらしく振り向き彼に問いかける
誰も居ない保健室
子供から大人へ
誰も知らない2人だけの秘密
誰も居ない保健室
子供から大人へ
誰も知らない2人だけの秘密