大概の男性は「自分は性欲が強い。だからエロいことが好きな女の子が彼女ならいいな」と言うけど

頼むから、そんな戯言は私を見てからにしてほしい。エロいことを沢山したいがためにこうしてM性感を仕事にしている。お陰様で大変ドスケベな日常を送っている。


私はもうこんな性癖だから、男性と付き合う前には、性的なことについて恐る恐る一旦探りを入れてみることが常だった。

私がえっちなことに関しても寛容な姿勢を見せると、決まって男性はその後安心して話してくれる。そしてよく聞いてきたフレーズが「僕、それなりに性欲が強くて」だった。

それを聞いて私は目をキラキラさせて、心を躍らせながら「どんな事が好きなの？」とか色々聞いてみたり、実際に少しちょっかいをかけたりしてみるのだが、すぐに「なんだ。つまんないな」という感想に変わってしまう。

ワクワクしながら福袋を開けてみると、そこにあるのは「中.出しが好き」「フェラチオされるのが好き」といったガラクタばかりだ。

言葉は悪いが、これを見た瞬間、やはり変態をイチから育てて自分好みの性奴隷にするのが一番だなと思い直し、途端に相手に興味をなくしてしまう。


そんなことを繰り返しながら、ようやく齢26になり傾向が読めてきた。

性欲が強いことを自称する男性のほとんどは単なる「射精欲」について言及している。

だから勃起しなくなってきたことに対して「性欲がない」と端的に表現したりする。

正しくは性欲とは、"性に対する執着"である。

勃起しなくなったからといって、性に対する執着がなくなったわけではない。性を使って何かを満たしたいのだ。だからバイアグラを使ってでも性行為に挑もうとする。

単なる射精ではなく、その先にある何かを満たしたいから、女の子と過ごし、えっちなことをするのではないだろうか。


私は執着が見られない性が嫌いだ。単なる性欲を射精欲として捉えているだけで、本人の何のこだわりも見られない人とセック.スもプレイもしたくない。そういう人はあまりにも自己理解が浅いような気がしてならない。

自分が性に何を求めているのかさえ分からない男性に、マシな仕事やコミュニケーションができるとは思えない。偏っているという自覚はあるのだが、そういう考えに至ってしまい、私はノーマルな男性にあまり異性としての魅力を感じることができない。


つまりは、「中.出しが好き」というのであれば、粘膜同士の接触に背徳感を覚えるとか、体液が混ざり合うのがエロいとか、女性を自分のものにできて征服感は満たされるとか、そういうのを私は聞きたい。

「中出.し」という簡略化されたワードで自己表現できたつもりにならないで欲しい。

もっと、もっと汚い自分を引きずり出して、自分の中の何かを犠牲にしてでも、欲を満たすために没頭して欲しい。中途半端が一番嫌い。

それができているのが私に会いに来てくれている男性だから、私はお店に会いに来てくれる人が格段に好きだ。そこら辺のノーマルな男性よりも。


だから貴方のこだわりポイントや、エッチだなと思った瞬間を私に沢山教えて欲しい。

もしまだそれが何なのかが分からないけど、エッチなことが好きだという自覚があるなら、その正体がわかるまで一緒に探求しに行くのもアリ。分からないものをそのままにしないで。

あなたは本当は何を満たしたいのか、何になりたいのか、性欲を通じて一度振り返ってみませんか。