170回
直木賞受賞作
『東京都同情塔』
九段理江著

現実では頓挫した
ザハハディド案の新国立競技場が
建設され
オリンピックも延期されずに
開催された日本
その近くに
ホモミゼラビリス（犯罪者）の
刑務所
シンパシータワートーキョウを
建設するにあたり
それに関わる女性
主人公の建築家、牧名沙羅の話。


生成AIを5%使った小説として
話題になりましたが
多様化ジェンダレス
生成AI時代へと
様変わりしていくと
言葉は優しく配慮され
カタカナ表記になったり
本意はそこになく
言葉としての
意味を失くす気がします、
主人公の女性建築家の
言葉に対する在り方や使い方
果たしてAIの言葉は
人は心を込めた言葉を
超えた意味を持つものになるのか？
色々な要素が盛り沢山の本でした。
ディストピア要素もあるかな。

とても今の時代や流れに
マッチしているので
読みやすい本だと
思いました。

私はコンプライアンスも
勿論大切だと思うけど
自分の発する言葉に
絶えず心を持ち続けようと
再認識に至る一冊でした。


?嶺井雅姫?