最初に、聴覚。
次に、視覚・触覚・味覚・嗅覚の順だそうです。
確かに、聞いて覚えたことが
事実ではなかったりした記憶が私にもあります。
あれは、勝手に私が
事実と思い込んでしまっていたことなんだって。
想像や妄想が、事実になっている記憶って
一度や二度ありますよね。
人の記憶は、案外曖昧なのかもしれません。
聴覚、視覚、触覚よりも
味覚と嗅覚のほうが記憶に残りやすい。
感覚よりも、瞬時に脳内でも
記憶されるような。
更に記憶としてインプットされやすいのかも
しれませんね。
音楽も記憶を蘇らせるように
脳内で、その時その時の場面をも
一緒に記憶しているのだとすると
人の記憶に強く残り、想い出も蘇るのですね。
私は今も忘れられないのは
金木犀の香り。
小学生低学年、近所でとても良い香りがした。
この道を通ると、よく嗅ぐ香り。
でもそれは、いつ香るのかも
子供だったのでわからなかった。
ある日、あの香りがした。
私は忘れない内に、走って家に戻り親に聞いた。
『あの道を通ると、すごくいい香りがするの。
あれはなに？』
すると母親が、少し考えたあと
こう教えてくれた。
『あの道？あー、あれは金木犀だよ』
「金木犀ってなに？」
『金木犀というお花の香りだよ』
この時期、金木犀の香りが鼻を掠めると
必ず、あの時、あの道を通り
家まで走って帰ってきて
母が教えてくれた『金木犀』の香り。
特別な想いの香りです。
何処から金木犀が香っているのか
よくわからなくても
香りを楽しみながら道を歩くのが好き。
皆さんも、特別な香りはありますか？
幼い頃の想い出や
青春時代の想い出と重なる記憶は
胸が締め付けられる、自分の人生の大切な記憶。
でもまだまだ、今からでも
大切な記憶は作れます。
何年か先、今も過去になるのですから
今日を大切に、1日1日を丁寧に
過ごしていきたいですね()
潤巳
