遠い
遠い
アナタ……さまと
初めて出逢ったあの日のこと。
「1回くらい、遊んでやるか。」
そんな
軽〜い気持ちで
法子を選んだんぢゃないのかなぁ?
たいした期待もなかったでしょう?
たいした期待もしてないオンナに
フッと
盲点をつかれる瞬間があった?
「あれれ〜?こんなハズではなかったのに。」
それが
2回目の出会いにつながった?
こんなの初めて
だったから?
ううん、それはきっと違うよね。
盲点をつかれたのは
法子のほうかもしれないね?
こんなん初めて……だったから。
初めて
初めて
初めての、、、
複数の男を相手にしている風俗嬢が、
初めて逢った、
1回こっきりのお客さまに
愛をかんじるなんて
まず、ないでしょう?
聡明なアナタはそんなことは
100も承知なことは分かってる
なんども指名してくださっている
お馴染みさまでもないわけだし、
さっき逢ったばかりじゃない?
それなのに、
法子は
あのとき
たしかに
ささやかな愛を
体感した。
愛…といっても
恋愛感情とかではなくって
性を満たしてくれた
満足感からくる偽りの愛でもなくって
懐かしい
匂いのする
遠いむかしに感じたことがあるような?
じんわりとした
柔らかい愛。
なんだったんだろう。
あのときの…アノ
不思議な感覚は。
それ以来、
法子はアナタのことを
宇宙人と
呼んでいる
アナタに
愛は…あげないよ。
安心して、
くださいね。
ワテは風俗嬢、じゃけんのう。
笑
そんなことは、
100も承知のアナタさま。
アナタの好きな、
ポエムふう。
アナタの真似した
ポエムふう。
アナタに捧げる
ポエムふう。
アナタが
この日記を読んでくださる確率は
何パーセント、
あるんだろうか。