差し込んでくる日差しを避けるように

すっと背けた目に、

秋祭りの提灯が映りました。



容赦なく暦は過ぎているようです。






わたしはかれこれ１０年ほど、

お祭りを観に行ったことすら

ないのですけれど、

若い頃のお祭りの記憶を

あれこれと掘り起こしてみました。






若い男子も、

おじさんも、

おじいちゃんも、

普段は、至って大人しい人が、

お酒のせいなのか、

お祭りの太鼓のせいなのか、

それとも法被にかけられた魔法なのか、


いやほんと、

別人になってましたね。






いつも素顔のままの女子たちも、

口紅をひいてたり、

近所のおばちゃんたちも

おしゃれしてたり。



男子ほどでなくても、

ちょっと別人。




今思えば、

夏のビーチ似た、

どこか危うい雰囲気が、

町の色を変えてましたね。




ただ、

魔法の効力が尽きるのか、



浮かれた男子の勢いに流されて、

お祭りで生まれるカップルは、

長続きしない、

そんな暗黙の了解が、

当たり前にあって、



（たまに、冬まで続いてたら、


「え！まだ付き合ってたん？」

なんて、

びっくりされてたりしましたね）




それと何より


これは、嘘かほんとか知らないけれど、



約１０ヶ月後に

産婦人科が忙しくなるのだとか。




。




令和の米騒動の最中、

五穀豊穣を神様に感謝するのも、

何だか変な感じだけれど、

少子化問題には、

少し効果的なのかしらなんて、

考え込むわたしです。



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本日の合言葉


「秋祭り」