緩い、もわっとした生温い風を起こし

ホームに入った来た電車。



無機質な表情の人の群れに続いて、

車内に傾れ込んだわたしは、

空いていた席に腰を下ろし、

目頭を指でぎゅっと押しました。



何だかこの頃妙に、

目が疲れるんですよね。



寝不足のせいでしょうか？



《家に帰れば、

こなさないといけないことが

たくさんあるのに》



最寄駅に着くまで、

軽く目を閉じるべきか、

それとも覚醒を試みようか、

一瞬だけ悩んで、

後者を選んだわたしの目に、

「それ」が映ったのは、

バッグのポケットから、

クールタイプの眼薬と

ハンカチを取り出し、

軽く上を向いた時のことでした。



「んん？」



目が霞んでて、よく見えないけど、

ただならぬものが見えた気がする。



眼薬を落とし、

ハンカチの角で目尻を押さえ、

改めて凝視してみたんですよね。



「何だ？あの絵は」









《コンドー？》



写真を撮ったついでに

検索してみました。









《コンドーの化身？》




正しくは、【白い襟のある】という、

作品でした。



断じて、【白い液のある】では、

ございません。





ーーーーーー お詫び ーーーーーーー


高山大先生、並びにファンの方々、

ごめんなさい。



でも、おかげであの後、

がっつり目が冴えました。


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本日の合言葉


「吊り広告」