【店長ブログ】創戯旅団　第9夜　み～店長
※2024年9月28日22時48分

キタキタ～！と思ってブログネタを待っていた方は、かなりの常連様かみ～店長と同じ時期を過ごしたキャストさんかみ～店長と一緒に寝てくれたキャストさんだと思います。

み～店長とは？

うちのお店で飼っていた愛猫さんの事です。それでは、み～さんとの思い出や猫となりなどを語っていきましょう。み～さんは、第一期の終わり頃だったかと思いますが、、ギャルズスタイルの裏口にたどり着き住み着いたというか、ギャルズスタイルの裏口を活動拠点にしてたくましく生きていた野良猫ちゃんでした。ギャルズスタイルの皆さんが、ご飯をあげて可愛がっていたのですが、み～という名前もその頃にはついていた名前です。当時ギャルズスタイルは別の店長がピンサロスタイルで営業をしていましたので、うちが関わってはおりませんでした。み～さんとも直接的な関わりはありません。しかし、エレガンスの事務所がギャルズスタイルの真上にあり同じ裏口を使っていた関係で、私たちもみ～さんとの接点がありました。み～さんの持ち前の明るさと人懐こさで、私たちともすぐに仲良しになりました。う～ん！？当時から猫なのに人気が出ない女王様より人間力がある感じなんよね。み～さんは、たちまちギャルスタのお客様にも可愛がられ抱っこされていたり、まるでピンサロの呼び込みをしている様でもありました。その間に私たちエレガンスメンバーとも、仲の良さはどんどんと深まっていきました。

ギャルズスタイルの裏口の前は舗装されていない普通車一台がやっと通れる様な砂利道の私道でした。反対側には、入り口側から見たとして掘建小屋の一軒家、二階建ての古いアパート、小広場、極め付けに古いお化け屋敷風の掘建小屋（この建物がギャルズスタイルの目の前にあった廃屋）、また小広場、そこから二階建ての建物？これを？としたのは広さとしては面積が8畳くらいしか無さそうな小さな間取りの建物だったから、その先にも掘建小屋二つを合体させた建物。そんな感じに荒れ放題な不思議な一角でした。しかも、それら全てを同一人物が所有しているらしい。まあ、反対側の私たちが居る建物も相当に古かったですし怪しい感じ。端から老舗のお茶屋さん、作業着屋さん、空きスペース、時計&メガネ屋さん、仏具屋さん、ギャルズスタイル、何屋さんか不明ではあるが人は住んでいる感じの場所、閉店した印刷屋さん、閉店したスポーツ用品店が連なる三回建てのシャッター商店街の中にある昭和中期の建物というか、つぎはぎの小さなビル。厚木共同ビルという全体の名称はあるのですが、個々に三回建てのビルでもあるらしい。実際にギャルズスタイルの箇所だけにもなんちゃらビルと名称があり、登記上はこちらが単体で登録されていますが地図上では厚木共同ビルとなっていましたかね。海老名市側から見て相模川を相模大橋を渡り一つ目の信号から見て左側にある飯山温泉まで何キロ、七沢温泉まで何キロと側面に書いてあるビルなので、近場の方には、あーわかるわかるとなる様な場所にありました。そして、その裏口側が今でもまるで昭和に生きている様な不思議な空間なのですよ。み～さんは、とても性格が良いので私たちを砂利道の端までついて来て見送ってくれる様になりました。仕事終わりにも、隣りの仏具屋さんのエアコンの室外機の上だかで寝ながら待ってくれていて、私たちが戻ってくると室外機の上から飛び降りて砂利道の端まで迎えに来てくれました。そして、嬉しそうにお店の前まで一緒に歩いて戻って来てくれていましたね。

寂しがり屋さんのみ～さんは寝る時は、夜は反対側の怪しい建物群の隅の掘建小屋が連なって合体している建物に住んでいるお爺さんと寝るのが半分、ギャルズスタイルの裏口で寝るのが半分ぐらいだったのかな。
びっくりした事が一度ありまして、ある日の夜の事いつもの昼の様に、何故か砂利道の先までみ～さんが見送りに来た事があり、夜のお見送りは珍しいなと思っていたら、砂利道の端まで来たところでいつもと違う動きに出ました。砂利道の先の舗装された車道を横切り、無人の小さな神社にあるご神木の上の方へ登り、その隣りにあった駐車場から私の車が出ていくのを見送ってくれました。ん？私が車で出かけているのを、み～は知っていたって事か？いつ見てだのだろう？そんな事があったら、もうお前はうちの娘になれって思っちゃいますよね。それでも、み～さんはギャルズスタイルの皆さんに可愛がられている猫ちゃんなので、我慢しながら、み～さんとの友情は深くなっていきます。
当時のみ～さんの写真をみなさんも、実は見る事が出来ます。
なんとなんと、み～さんはこっそりGoogle Earthデビューしてました笑
厚木ギャルズスタイルをググってGoogle Earthでビルの裏道を探索すると、なんとちゃっかりみ～さんが裏道の真ん中に映り込んでいます。もう９年経ってるので、新しい写真に更新されているかな？

そんなエレガンスメンバーとみ～さんの関係に突然に転機が訪れます。
第二期に入って一年ほど経ったある日、うちのお店の功労者でもあるＫさんが、み～さんを抱いて事務所に、連れて来ちゃったよと出勤してきました。その日、み～さんは嬉しそうに事務所の中でくつろぎ、皆んなに甘えたいだけ甘えていた姿を見て、もう冬に寒い中震えながらお店の前にいるのも、雨の中で濡れて震えている姿も見たくないのでうちにいなさいよと、事務所の中に居させてあげる事にしました。しかし、それだとギャルズスタイルの方々が寂しい思いをするだろうから、ちゃんと昼間はギャルズスタイルの前に遊びに行かせてあげました。朝になると遊びに行きたいとみ～さんが私を起こしに来ますし、お腹が空いたら私が外から戻ってくる最中に一緒についてくるか、私が外出するタイミングが無くてもドアの前まで自力で戻ってきて開けてよ～と大声で催促する様になりました。頭の良い猫ちゃんですね笑
半年くらい経ってから入ってきた愛猫家の女王様から散歩に出していると家から出ない猫ちゃんより早死にしちゃうよと教わり、それからは事務所から出さない様にしました。
事務所の中でのみ～さんの一日のルーティンは、朝は私と一緒にぐ～たらな感じで仕事の1時間前まで寝ています。朝一は玲子さんとＫさんが出勤して来たらお出迎えに行きますし、皆んなで話していると真ん中辺りで幸せそうに寝ているし、一人浮いているキャストさんがいれば甘えに行くし、寝ているキャストさんがいれば横に寝に行くしと、私なんかより気が効くし周りをきっちり見ているので、人間力ありあまる賢さだなと、み～！お前が店長な！と笑いながら言ってましたね。
そんな経緯があったので早々と出世してみ～店長となった訳ですね。ピンサロの呼び込みをしたり、SMクラブの店長をしたり猫離れした大活躍ですね。今だとお前！猫界の大谷翔平だな！二刀流猫！とか言ってそう笑
結局は、親バカというか猫バカなだけなんですけれどね。

そんな大活躍のみ～店長でしたが、悲しいお別れが待っていました。
ある日、猫大好きなAさんがみ～店長の顔が変だと連れて来ました。最初は、そんな事ないでしょうと返事しましたが、良く良く見ると顔の左右で形が違っています。これはまずいと、本厚木の有名なコンドーム工場の正門の前にある動物病院に連れて行くと、十中八九癌だから、紹介状を書くので藤沢の大学病院でCTを取って下さい。と言われました。大学病院の予約は二週間後になりました。その間にも顔の形は少し変形した気がします。
その大学病院には正付属の高校があり、私も千葉県にある同じ大学の理工学部の中にある正付属高校出身で友人が一人、当時の農獣医学部、現在はもっとカッコ良い名前になりましたよね。そこに行ったので、六会の近くでたまに遊んでいました。中日ドラゴンズの山本昌投手が藤沢の方の付属高校出身で有名でしたっけ？リアル岩田鉄五郎をやらかした方です笑
み～さんも私と同じ背景に最後は関わるんだとか寂しく考えていましたね。朝の8時に病院に入り、最後に診断結果を受けたのが夜7時を越えてました。一日がかりでしたね。診断結果は最悪なものでした。悪性の癌細胞が鼻の横で急激に大きくなり鼻の骨を溶かし目も押されて裏半分が潰れている状態。治療方法としては放射線治療で癌細胞を小さくするらしい。しかし、み～さんの場合は癌細胞が小さくなるか分からないのと、鼻の骨が無いので癌細胞が小さくなったとしても大変らしく、その治療過程で体力が持つかはなんとも言えないらしい。そんな感じの最悪な診断を受け、当面の薬を処方して貰い帰路に着きました。病院内の物悲しさとどこに連れて行く気よと激怒して嫌がっているみ～さんの姿が忘れられない一日となりました。
それにしても、み～さんの具合は悪くなるし、お店も癌細胞に侵されながら悪戦苦闘している感じだし、私自身のの糖尿病の具合も良くは無いと三重苦状態。右に舵を切っても左に舵を切っても、どちらも地獄行きな選択肢しかありません。とりあえず、み～さんに関してもやれる事を地道にやっていってあげようとはなりました。

み～さんは飲み薬も目薬も嫌々で大暴れしてましたね。その姿を見ながら、毎回切ない思いをしてました。
徐々に体力を失い両目も見えない状態でしたので、年内持たずにお別れになるのかなと覚悟をしてました。しかし、そこは私の娘です。気合いと根性だけは一級品でしたよ。年明けのＫさんの初出勤まで頑張って生きたから不思議な感じです。Ｋさんの初出勤が1月の4日ぐらいだったと思います。その日のみ～さんは、前日までは私の足元で大人しくしていたのですが、その日はファンヒーターの前で両手両足をぐったりとのばし、心臓の鼓動も風前の灯火だったと思います。Ｋさんが出勤して来ると、み～！頑張って～！と優しく撫でてくれていました。やっと来てくれたか～！と安心している様にも見えました。昼の2時過ぎだったと思いますが、ねぇ～！み～死んじゃったよ？とＫさんが言うと、み～さんが死んで無いわとばかりに上半身だけ起き上がって、勝手に殺さんといて～！と訴えかけてました。しかし、そんなやりとりも虚しく、それから30分程で死後硬直が始まってしまったので、僅かなタイミングで亡くなってしまいました。その後に、Ｋさんがタオルを引いて棺がわりのダンボールに入れてくれたので、私がお花をたくさん買って来て、皆んなで飾ってあげました。Ｋさんが、その日の出勤中は段ボールの棺の横にずっと居たのが印象に残っています。流石に何度も猫ちゃんを看取って来た猫好きさんだけに、そこはきっちりと段取りしていました。その夜は私もみ～さんの棺の横で寝ました。夢でみ～さんに会えないかなと期待しましたが、その日は寂しい事に夢を見る事はありませんでした。12月の終わりに不思議な夢を見たんですよね。み～さんが私に今までありがとうと言う夢。ありがとうと言われた瞬間に目が覚めたのですが、み～さんは私の横ですやすやと寝ていたので、きっと私の願望が夢になった感じでしょう。

翌日に、み～さんは七沢の有名なペット霊園で火葬して貰い天国へと旅立ちました。小さな位牌を作ったので、今では私の両親の位牌の横に居ますね。そして、私はと言うと七沢の病院でリハビリを頑張っているのだから、不思議な巡り合わせですよ。み～さんが寂しがりだから、近くでリハビリ頑張ればと呼ばれたかな？それにしても、1年前は88キロあった体重が、今じゃいくら片足を失ったとはいえ53キロまで減りました。もはや別人ですね。最近じゃ、部活に参加してる気分でリハビリを楽しんでますよ。

み～さん！野良ちゃんとして2年、家猫として6年の合計8年！本当にありがとうね。

さて、長くなりましたが、今回はこれにて失礼します。

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