プロジェクト・ヘイル・メアリー
読み終わりました
SF小説はあまり読んだことがなく
馴染みのない単語が多かったりで
最初はすらすらと読み進められなかったのですが
物語の構成が凄く面白い!!!
特に上巻半分くらいからが!!
ネタバレになるからなんにも言えないのだけれど
もーーーー本当に面白くてェ
終盤も気を抜けない展開と
上巻の伏線というか「なるほどな」となる部分が
多々あったりであっという間に
読み終わってしまいました
あと、あちぃ〜展開があんのよ
そう言うの、好きです
2026年に映画ある?らしいから
絶ッッッッ対観に行く!!!!!!!
この本をオススメしてくれた仲良しのお兄さん
ありがとう
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
物語が「今」と「過去」に別れながら進んでいく展開が
すごく面白かったです!
最初は主人公も自分の名前や何をしていたのか何でここにいるのか
何も覚えていないのだけれど
色々な事をきっかけに断片的に思い出していくってのも面白かったし
下巻ではその理由もわかって「なるほど!そういうこと!」って
なるのがめちゃくちゃ良かった~!!!!
そして何より、ロッキーが可愛いのよ
直接対峙するまでの道のりも長いんだけど、
色々な方法でコミュニケーションを取ってるのも楽しかったな
生活圏や文化が全然違うけど、似ているところもあって
自分の星を助けるために
1人きりで(1人きりになってしまった)頑張ってて
そんな2人が出会って、「バディ」になって、2人でがんばるって展開
あちぃ~すぎるでしょ
しかもタウメーバ獲得して、それぞれの星にもどろうって
バイバイしたあとにキセノナイトから漏れ出してる?って
主人公の実験でわかるあの過程の時に
読み進めながら私も
「え?ロッキーは?ロッキーのとこキセノナイトしかなくない?
え??大丈夫?」ってずっと心配してて
そこからがまたあちぃ~~~~~~~~!!!!!!
主人公が生きて帰れる可能性もある中で
バディを、大切な親友を、その星を助けるために探しに戻るのが
「生きたい!死にに行く船には乗りたくない!」
って最後まで訴えていた人物がほぼ確実に死がまっているであろう
選択をとるってのがめちゃくちゃ良かった
死ぬのを美談と考えてる訳ではなく
そこに至るまでの"葛藤"がすきなんですよね。
どんな決断であっても、その葛藤がいいのよ
何が正しいとかはなくて
迷って、迷って迷って、そして出た結論だからこそ意味があるって思ってて
必死に考え抜いて自分で決めた答えは、どんな結果になっても
とても素晴らしいものだと思ってるから!
そんな死ぬしかないって思ってた主人公にロッキーが
「タウメーバたべる」っていったときのwめちゃくちゃ面白かった!
それは思いつかんかったwww
し、「タウメーバどのくらい必要?」って聞いたとこが
アストロファージが足りないから地球に帰ることはできない
って主人公が言った時にロッキーが放った
「アストロファージどのくらい必要?」
の言葉を思い出したりして
死ぬしかないと思ってた主人公に希望の光を与えるのは
いつも相棒なんやとめちゃくちゃあちぃ展開だった。最高。
その後もロッキーと共に異星(ロッキーの星)で過ごして、
そしてそこで教師してるってのがもう良すぎるよね
帰る選択肢もある、けど、主人公はきっとここで過ごすんだろな~
と想像したり。そんな終わり方だったな。
もちろん主人公が地球に帰るという選択をするのもいいと思うんです
人生においても、何かを犠牲にしないといけない瞬間って
きっとどこかで発生してしまうことだと思うから。
その時に自分は「自分を犠牲にする」選択を取れるか?と言われたら
とれる!と即答はできないよね、誰でも
自分にも他に守るべき何かがあるかもしれないし
だからこそ、その決断に異を唱えることは誰もできないと思う
きっと「地球にかえる」選択を取った時に主人公には
心のどこかに、死ぬまでずっと、しこりが残ると思う。
だけど私はその"しこり"も含めて人生だと思っているので!
どんな決断でも構わない。
でも主人公の他者を思う気持ちや、それまでのロッキーとの関わりが
とてもとても素敵で本当に良かったなぁ。