こんばんは。お疲れ様です。
ニュートン最新号の医療分野のトピックで、
「マウスを生きたまま透明化」
という見出しを見つけました。
透明のマウス? どういうこと?
って思ったかもしれませんね?
つまり
マウスのお腹を開かなくても、
内臓が丸見え!!
って感じ…です!!
スタンフォード大学の研究チームが、
生きたマウスの皮膚を透明化することに
成功した。と発表したそうです(9月に)。
透明化に成功したカギとなる物質は
「タートラジン」で、「黄色4号」と呼ばれていて、カレーやスナック菓子に使われています。
スゴイね!
毛を剃ったマウスの皮膚にタートラジンの
水溶液を塗ると皮膚が透明化して、皮膚を
透かしてその下の組織が容易に観察できたそうです!
これは例えば、頭部に塗れば脳に走る
血管が見え、腹部に塗れば内臓が見える
といった感じで、様々な場所で使えるそうです
なぜ、生体組織の透明化ができたのでしょう?
タートラジン自体は黄色の着色料なので、
なんか矛盾してる感じですね?
これには
「クラマース・クローニッヒの関係式」
という工学に関連した数学的法則が関係しています(これについてはカットします)。
また、私たちが物体を視認できるのは、
その物体から放たれた光を見ているからです。
物体の中には、水やガラスのように色が
着いていないものもありますが、私たちは、
これを見ることができます。その理由の一つは、屈折率の違いです。そして、めっちゃ端折りますが、屈折率が似ていると物質は透明に
見えます。
つまり、タートラジン水溶液を塗ると、
その部分の細胞の屈折率が変わって
透明に見えるわけです
(なんか分かりにくいね…)。
あのね、水もガラスも単体同士では
普通に見えますが、(水とガラスは屈折率が似ているので)水中にガラスを入れると
(ガラスが)見えにくくなるのと
同じ原理です(何となく分かるかな)。
これね、SF好きな人はH・Gウェルズが
1897年(ですよね?)に記したSF小説
「透明人間」に出てくる、生物の細胞の
屈折率を空気の屈折率と一致させる、
特殊な血清を打つことで、自身の身体を
透明化した科学者の事を
思い出したかもしれませんね(笑)
127年前に言われとったのに…(笑)
最後まで読んでくださって
ありがとうございます。
次回はなんと!
私、高倉が「タートラジン」を鶏の胸肉に
塗って、本当に透明化できるか、
実験してみますね!
凄くワクワクします♡ 楽しみです♪
それではまた… 高倉 洋子